さまざまな空き家売却に関する
お客さまとのエピソードを集めました。
■ 場所/鳴門市
■ 所有者/60代男性
■物件/敷地15坪に建つ倉庫
■ 相談者/本人
■ 取引/令和5年2月
■ ポイント/
・依頼人が昔のエピソードを思い出し、隣人に声をかけることになった。
・解体費用をおさえるため、リサイクル業者に不要品の処分を依頼した。
父親から自分が生きている間に整理してくれと頼まれていたけれど、どこに頼んだらいいかわからなかったというMさん。結局、お父さんが亡くなって、相続登記をしたいということで相談を受けました。小さな倉庫だったのですが、樋が壊れ、隣家に迷惑をかけているので何とかしてほしいと、再びMさんから連絡を貰いました。
現場は途中の道幅が狭く、足場を建てることもできない状態です。見積もりをすると、樋の修理に四、五十万円くらい必要になります。「もし毎年、壊れたりしたら困るな」という話になり、それなら処分してしまおうという話になりました。
「簡単に売れるような場所でも建物でもないので困ったな」とMさんと話をしていると、「昔、父親が生きているとき、隣の人が売ってくれへんでと言ってきたけど、そのときは断っていた」ということが分かりました。
そこで我々から声をかけに行くと「値段にもよるけど、更地にしてくれたら考えてもいい」という返事をいただきました。先に値段の折り合いをつけてから、倉庫を解体することになりました。
ところがそこでまた困ったことになったんです。解体用のユンボが入っていかないし、隣家もくっついていて養生にも手間がかかり、解体費用が高額になってしまいます。できるだけ経費を抑えるために、倉庫の中の不要品の処分を、先にリサイクル業者に頼みました。解体後、凸凹になった敷地を我々の手作業できれいに均し、隣の人に購入してもらうことができました。
樋が壊れた倉庫
解体前の倉庫
解体前の倉庫内部