さまざまな空き家売却に関する
お客さまとのエピソードを集めました。
■ 場所/鳴門市
■ 所有者/90代男性
■ 物件/30坪くらいの敷地に建つ築60年の家
■ 相談者/70代長女
■ 取引成立/令和5年3月
■ ポイント/
・偶然、更地なら購入してくれるという隣人に出会った。
・値段のすり合わせをしてお互いに納得できた。
所有者の娘さんから、ずっと住んでいない築60年の家を処分したいという相談がありました。実際に、家の中に入ってみたら床が抜けそうで、窓ガラスも割れている状態。所有者が介護施設に入っているということで住所も言えない様子。認知症になりつつあるということで、すぐ司法書士の先生に面接をしてもらいました。すると、売却の意思が確認できたという報告がきたので、とりあえず家の中のいらないものを処分し、撤去することとなりました。
現場を見に行っていると、偶然、隣家の男性に出会いました。「こんにちは、ご迷惑おかけしています」から始まって、「ここいりませんか?」という話に発展。古い家はいらないというので、「更地にしたら、どうですか」と聞くと「更地で安かったら買ってもいい」ということになりました。値段のすり合わせをすることでお互い納得でき、売買契約を済ませてから更地にすることになりました。
もし隣の人が買ってくれなかったら、築60年の家をリフォームしてでも売らなければと考えていました。今回は、タイミング良く購入者がみつかって、本当にラッキーでした。でも大切なのは、この家を直してでも売るという覚悟ではないかと思います。家を直すだけで、あとは知らないでは通用しません。築60年の家に巡り合ってから、そんなことをずっと考えていました。
解体前の家
解体中
解体後の土地