さまざまな空き家売却に関する
お客さまとのエピソードを集めました。
■ 場所/鳴門市
■ 所有者/60代男性
■ 物件/38坪の土地と30坪の木造瓦葺二階建
■ 相談者/所有者の妹
■ 取引成立/令和6年4月
■ ポイント/
・二年前まで住んでいたエコキュートのある家
・ゴミの撤去をして低価格に設定
80代の母親が二年前まで住まわれていて、施設に入られてしばらく空き家になっていたそうです。名義は60代の息子さんでしたが、県外在住ということで、その方の妹さんから令和5年の年末に売却相談があり、見に行きました。築90年は経過していると思われる建物だったのですが、浴室はエコキュートにされていて、トイレも洋式で浄化槽完備。建物躯体も思ったよりしっかりしていました。何より、古民家風の建物がすごくいい感じで、解体して売りたいという話だったのですが、「動産類の撤去と外回りの整理等をすれば、高くなければそのままで売却可能」と判断し、所有者さまに意向を確認しました。
所有者の男性から「利用する事もないので今のうちに売却したいのでお願いします」と返事があり、令和6年の1月に家財道具などの動産類の撤去をしただけで、2月から販売を開始しました。当初、反応はあまりありませんでした。2月23日に見学したいというお客さんがあり、案内することになりました。この機会を活かそうと売主様に値下げの相談をし、了承を得ました。内覧の当日は天候が悪かったのですが、「少し値下げします」と話をすると、「前向きに検討します」とのこと。再度、天気の良い日に見学したいと言う申し出があり、翌24日もご案内しました。
見学後は「この価格でこれほどの中古住宅、あまりないですよね」と好印象でした。価格が安い場合、ゴミが残っていたりと余分な費用がかかることがあります。「この物件はゴミも撤去されていて、建物の状態もよくわかり、十分検討できました」と話されていました。二階からは海が見える静かなところ。自分たちが考えている生活環境に合っているとのことで「購入します」とすぐに返事がありました。自分好みにじっくりリフォームをして、12月に引っ越されました。
古民家外観
古民家内観
二階からの眺望