さまざまな空き家売却に関する
お客さまとのエピソードを集めました。
■ 場所/徳島市
■ 所有者/70代男性
■ 物件/196.92坪の畑(現況、雑種地)
■ 相談者/司法書士の先生
■ 取引成立/令和6年7月下旬
■ ポイント/
・隣接していた駐車場に目を付ける
・近所の住人を徹底的に尋ねまわった
令和6年の三月頃、弊社でお世話になっている司法書士の先生の紹介で、徳島市内にある畑の売却を頼まれました。現地を見に行き、いろいろ調査をしたところ、(1)接道がない、 (2)水道が使えない、 (3)農地転用が必要になる、という問題が分かりました。現地は、200坪近い空き地で車も通れないような路地しかなく、日当たりの良さを生かして、太陽光発電を設置するにしても、部材を運び入れることすら難しい場所でした。三つの問題点を考慮した結果、現地と全く無関係の外部からの購入者はいないだろうという結論に至りました。
近隣住人の中で買ってもらえる人はいないか、と声をかけてまわりました。その際、現地西側に駐車場を所有している会社経営者の妹さんが近所に住まわれており、話をする機会がありました。「昔、親の時代に境界のことで裁判までいったこともありました」ということで、以前、畑の所有者に駐車場を売ってくれないかと頼まれたときも断ったいう経緯があったそうです。ただ、現在は世代もかわり、そのようなわだかまりも薄れているようでした。
雑種地の売主は、親の土地を相続した三人兄妹で、その代表者にもお会いして話を聞くと、「とにかく安くても良いので売却したい」ということでした。そこで、かなりの格安金額で売却することになり、駐車場を所有する会社経営者に打診したところ、妹さんを通じて「購入します」と連絡がありました。農地転用などの手続きも、売主の兄弟が負担するということで話がまとまりました。後でわかったのですが、購入された会社は駐車場とは別に、売地の北側にある以前養鰻場だった空き地も所有していました。今回、雑種地を購入することで北側の土地も有効活用できるのではないか、との思いが決め手となったそうです。
日当たりのいい現地
近隣の路地と駐車場
住宅に囲まれた現地